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【公的年金②】国民年金と厚生年金の受け取り額

公的年金の受給額

日本人の平均寿命が、男性が81歳、女性が87歳と年々上がってきております。

老後を迎えてから受け取れる公的年金ってどのくらいか把握していますか。

把握することで「少ないな。何とかしなきゃ」と行動に移すきっかけになったり「意外と受け取れるんだな」と不安が和らぐ人もいます。

この記事では、これまで納めてきた国民年金と厚生年金が、老後どのくらい受け取れるのか書きました。参考になれば幸いです。

国民年金と厚生年金の受け取り額

さすけん

積み立てた分が、全て戻ってくるわけじゃないんだ。

じん

日本は、賦課方式で年金を運用しています。積み立てたお金が、老後に受け取れるわけではありません。現役世代の支払った年金で、高齢者(年金受給者)を支えているんですね。

以前、【公的年金①】国民年金と厚生年金の加入ルールについて書きました。

国民年金と厚生年金 加入ルール
【公的年金①】国民年金と厚生年金の加入ルール 老後の公的保障を理解すると少し先の明るい未来を考えられるようになります。 残念なことに、金融の営業マンや政治家、メディアの影響で...

国民年金(基礎年金)を10年以上納めていると老齢基礎年金が受給できます。

厚生年金(上乗せ年金)は、1ヶ月以上納めていれば老齢厚生年金が受給できます。ただし、国民年金を納めていないと5年ほどお勤めして納めていたとしても受給することができないので、注意が必要です。

国民年金の未納は、絶対にやめましょう。

平均年収300万円の人の年金受給額

図は、平均年収300万(平均標準報酬額25万円)の人が、国民年金と厚生年金に加入していた場合、将来どのくらい受け取れるかまとめたものです。

老齢基礎年金は、加入期間40年で年額78万円(月額約6.5万円)受給することができます。老齢基礎年金は、年収に関係なく年額78万円です。

老齢厚生年金は、加入期間40年で年額66万円(月額5.5万円)受給することができます。

20歳~60歳まで40年間勤めた場合、65歳から年額144万円(月額12万円)ほど受給することができます。これが多いのか少ないのかは価値観によりますが、将来の生活資金としては贅沢できる金額じゃないことがわかります。

不足分は、自分で準備しなくてはいけません。

自営業者(フリーランス含む)は、老齢厚生年金は務めた期間によって金額が変わるので、会社員・公務員以上に自助努力する必要があります。

国民年金と厚生年金の受け取り額 まとめ

さすけん

老後が、不安になってきた。貯金できないとか言ってる場合ではないな。

決して贅沢ができる金額じゃないことがわかりますね。

会社員・公務員の場合、勤続年数に基づいて退職金もありますが、老後の生活資金の備えは、早めに取りかかった方がよさそうです。

ちなみに一番の備えは、長く働くです。

健康寿命を延ばして、元気なうちは働くという選択を持ちましょう。働いて収入が得られれば、公的年金を65歳から受け取らず、70歳・75歳と繰り下げ受給することもできます。

国民年金と厚生年金の受け取り額について書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。

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